白血病の初期症状|知らないと危険な初期サインを見逃さないために

白血病は早期発見が重要な病気ですが、初期症状は非常に曖昧で気づきにくいものが多いのが特徴です。

身体のちょっとした不調や違和感が、実は白血病の初期症状であることも少なくありません。

この記事では、知らないと見逃してしまいがちな白血病の初期サインについて、具体的かつわかりやすく解説し、早期発見につながるポイントをお伝えします。

大切な健康を守るための参考になる情報をまとめていますので、ぜひご一読ください。

・白血病とはどのような病気か

白血病とは、血液のがんとも呼ばれる病気です。

骨髄の中で作られる白血球が、正常に働く細胞ではなく、異常に増殖することによって起こります。

そのため、体を守る免疫機能が低下し、貧血や出血しやすくなる症状、さらには感染症にかかりやすくなるなど、さまざまな身体の不調へとつながります。

主に「急性白血病」と「慢性白血病」の2つに分かれ、それぞれ進行速度や症状が異なります。

小児から高齢者まで幅広い年齢で発症し、はじめは風邪のような症状が現れるため、気づきにくいことが多いです。

・なぜ初期症状を見逃しやすいのか

白血病の初期症状は、発熱やだるさ、風邪に似た症状が多いことが特徴です。

そのため、疲れが溜まっているだけ・ちょっとした体調不良と思い込み、軽視されがちです。

特に働き盛りの方や育児・家事に多忙な方は、自身の体調変化に気づきにくく、早期発見を妨げる要因となります。

加えて、目立った痛みや大きな外傷がないため、病気を疑うまでに時間がかかってしまいます。

初期の小さなサインを見逃さないためには、日ごろから自分の体調を観察し、小さな変化にも耳を傾けることが大切です。

・発熱・倦怠感など一般的な初期症状

白血病の初期症状として最も多いのが「発熱」と「倦怠感(だるさ)」です。

特に、原因がわからない微熱が続いたり、充分に休んでも疲れが取れない場合は注意が必要です。

48歳の山田さんは「忙しい日が続いていたので、ただの疲労だと思っていました」とお話しされており、このように一般的な不調と区別しづらいのが特徴です。

次のような症状も要注意です。

– 微熱や高熱が数日続く

– 体が重く、だるさが取れない

– 食欲不振や体重減少

もしこれらの症状が長引いたり、普段と明らかに異なると感じた時は、一度医療機関に相談することをおすすめします。

・皮膚や粘膜に現れる異変

白血病の初期症状の一つとして、皮膚や粘膜に異変が現れることも多いです。

例えば、わけもなく青あざができやすくなったり、出血しやすくなったりします。

また、歯ぐきや鼻からの出血が増える、ちょっとした傷がなかなか治らないなどの変化にも注意が必要です。

松本さんは「ブラシで歯を軽く磨いただけで出血するようになった」と話しています。

これらは血小板の減少による症状であり、白血病の初期サインの一つです。

日頃から自分の肌や口の中の変化をチェックし、気になる点があれば早めの受診を心がけましょう。

・貧血や息切れのサイン

白血病が進行すると、赤血球も減少しやすくなります。

すると、顔色が悪くなったり、通常の生活でも貧血症状が出現することがあります。

階段を上がっただけで息が切れる・顔色が青白くなるといった変化も要注意です。

また、運動をしていないのに動悸や息切れを感じる場合も、白血病の初期症状かもしれません。

35歳の佐藤さんは、普段より動悸がして困ったと言っています。

このような変化は見過ごされやすいですが、以前より疲れやすくなったと感じたら、体調を見直してみましょう。

・出血しやすい・止まりにくい場合

白血病では、血を止める働きを持つ血小板が減少するため、出血しやすい・出血が止まりにくい状態になります。

例えば、軽くぶつけただけで大きな青あざになる、鼻血がなかなか止まらない、歯ぐきの出血が頻繁に起こるなど自身の体に現れる場合があります。

さらに、女性の場合は生理の出血量が増えることもあります。

鈴木さんはいつもより生理が長引いたとのこと。

日常の小さな出血でも、いつもと違う・回復が遅いと感じたら、白血病の初期サインの可能

性もあることを覚えておきましょう。

・リンパ節の腫れとその特徴

白血病の中でも、「リンパ系白血病」では特にリンパ節の腫れが現れやすくなります。

首や脇の下、足の付け根などにしこりのような腫れを感じた場合、それは異常な白血球がリンパ節に集まりやすくなるためです。

腫れた部分は、痛みがないことが多く、しこりのように触れることが特徴です。

田中さんの場合、首のしこりに気づいて受診したら白血病だったと言われています。

リンパ節の腫れに気づいた時は自己判断せず、すぐに専門医へ相談しましょう。

・免疫力の低下により起こる症状

白血病の初期症状では、免疫細胞の減少から普段かかりにくい風邪や感染症にかかりやすくなるのも特徴的です。

風邪が治らない・頻繁に熱が出る・ちょっとした切り傷がすぐに化膿してしまうなどは免疫力低下のサインです。

お子さまや高齢の方は特に注意が必要で、腫れやすい部位だけでなく、体全体が感染症に弱くなります

木村さんは一年中、何度も風邪のような症状が続いたと語っています。

これまでよりも体調を崩しやすくなった時は、原因をはっきりさせることが大切です。

・見逃されがちな微細な兆候

白血病の初期は、とても小さな兆候が現れることもあります。

例えば、ひどい寝汗、かゆみを伴わない皮膚の発疹、手足のしびれやむくみ、日常的に微妙な体調不良などがこれに当たります。

このような症状は見落とされやすく、年齢のせい・ストレスのせいと自己判断しがちです。

実際に、小さな症状が長引いたことがきっかけで検査を受け、初期の段階で白血病が見つかった患者さんもいます。

普段と少し違う、気になる違和感があれば、小さなことでも記録しておきましょう。

・日常生活で気を付けるべきポイント

白血病の初期症状は本当に些細な変化も多いので、普段から体調に目を向けることが大事です。

具体的には以下のような点に注意してください。

– 疲れがとれにくい・長引く

– 皮膚や粘膜に変化がないか観察する

– 不自然なあざや出血がないか確認

– 息切れや動悸が増えないか意識する

– 体重の急な減少・増加に注意する

生活習慣の乱れやストレスも体調悪化のサインを見逃す原因になるため、十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動も心がけましょう。

・どのタイミングで病院を受診すべき?

白血病の初期サインは様子をみようと先延ばしされがちですが、以下のような状態が続く時は早めに病院を受診することが大切です。

– 38℃以上の発熱が数日続く

– 明らかな出血や青あざが増えている

– 貧血症状や息切れが目立ってきた

– 目立つリンパ節の腫れや、痛みのないしこりがある

– 体重減少や 原因不明の全身倦怠感がある

自己判断せず、少しでも気になる症状があれば、念のため受診を心がけてください。結果的に大きな安心にもつながります。

・初期症状を見極めるための自己チェックリスト

最後に、白血病の初期症状を見逃さないためのセルフチェックリストをまとめました。

– 原因不明の発熱や倦怠感が続く

– 青あざや出血が増えた

– 息切れや動悸、貧血傾向がある

– 皮膚・粘膜の出血や異常がみられる

– リンパ節の腫れを感じる

– 免疫力の低下(風邪や感染症が治りにくいなど)が見られる

– 不明な体重減少がある

2つ以上当てはまったら、早めに専門医に相談することをおすすめします。

日常の体調変化をしっかり見つめて、自分の健康を守るきっかけにしてください。

<白血病の種類別にみる初期症状の違い>

白血病の初期症状は、その種類によって現れ方が異なります。

一般的に、体がだるい・熱が続く・あざができやすいなどの漠然とした症状が現れるため、他の病気と区別が付きにくいことも多いです。

しかし、急性と慢性、骨髄性とリンパ性というように種類ごとに注意すべき初期サインが少しずつ異なります。

それぞれの白血病の初期症状の特徴を知っておくことで、早期発見や適切な受診につながります。

1.急性骨髄性白血病(AML)の初期徴候

急性骨髄性白血病(AML)では、突然高熱が出る倦怠感が強くなる原因不明の出血あざが増えるなどの急激な症状が特徴的です。

とくに、鼻血や歯茎からの出血、皮膚にできる小さな点状出血は見逃してはいけません。

また、細菌やウイルスに感染しやすくなり、風邪が長引く・肺炎になりやすいといった免疫力低下の症状も報告されています。

なぜこんなに疲れやすいのだろう?・軽い打撲でもすぐに大きなアザができるといった変化は、AMLの初期症状として要注意です。

2.急性リンパ性白血病(ALL)の初期徴候

急性リンパ性白血病(ALL)は子どもに多い種類ですが、大人にも見られることがあります。

ALLの初期症状は、発熱や貧血、皮膚や口の粘膜に点状の出血がみられることが多いです。

また、首やわきの下、そけい部などのリンパ節が腫れやすくなります。

骨や関節の痛みが現れることも少なくありません。

特に、風邪のような症状が長引いたり、日常的な動きで苦しさや痛みを強く感じる場合は、ALLの初期サインの可能性があるため、注意が必要です。

3.慢性骨髄性白血病(CML)の症状特徴

慢性骨髄性白血病(CML)の特徴は、初期にはほとんど症状が出ず、症状が出てもゆっくりと進行する点にあります。

何となく体がだるい、微熱が続く、食欲が落ちる、夜間の寝汗、脾臓の腫れによる左脇腹の違和感や痛みなどが現れることがあります。

多くの場合、健康診断などで偶然血液異常がわかり、初めてCMLが疑われるケースが多いです。

急性の白血病よりも発症が緩やかであるため、気づかずに進行してしまうこともあり、注意が必要です。

4.慢性リンパ性白血病(CLL)の症状特徴

慢性リンパ性白血病(CLL)は、成人特に中高年に多い白血病です。

初期の段階ではほとんど無症状のことが多く、健康診断や別の病気の血液検査で偶然発見されることもしばしばあります。

ただし、徐々に進行する中で、全身の倦怠感や体重減少、発熱、寝汗、リンパ節の腫れ、出血傾向(あざができやすい、鼻血が止まりにくいなど)がみられるようになります。

これらの症状は一見、加齢や他の病気と誤解されやすいため、CLLが隠れていることを意識しておくことが大切です。

5.小児と成人で異なる症状と注意点

白血病は小児と成人とで現れる初期症状や進行スピードが異なります。

子どもの場合、急性リンパ性白血病(ALL)が多く、発熱やあざ、関節の痛み、リンパ節の腫れなどが突然現れることが特徴です。

一方、大人では急性、慢性どちらも見られ、体力の低下・微熱が続く・夜間寝汗といった症状がじわじわ出てくる傾向があります。

特に成長期の子供さんは症状の進行が早く、免疫力の低下で感染症にかかりやすいため、いつもと違う体調変化を感じたら、早めに医療機関で相談してください。

<診断までの流れと検査方法>

白血病の初期症状に気づいた場合、早めの受診がとても大切です。

症状が漠然としているため、ご自身やご家族が違和感や体調不良を感じた際は軽視せず、まずは内科や小児科などかかりつけ医へ相談しましょう。

医師は問診や身体診察をもとに必要な検査を提案します。

ここでは、診断までに行われる主な検査やポイントについて解説します。

1.初期症状から受診・問診までの流れ

白血病の初期症状が現れた場合、まず内科または小児科を受診します。

医師は「発熱」「あざ」「体のだるさ」など細かな症状を詳しく聞き取り、既往歴や家族歴も確認します。

問診後、身体診察を行い、黙っていては分からない出血斑やリンパ節腫脹、貧血などのサインをチェックします。

その上で、異常が疑われる場合は血液検査や必要に応じて骨髄検査などを進めていきます。違和感を感じた時点で早めに受診することが、正確な診断と迅速な治療開始につながります。

2.血液検査でわかること

血液検査では、白血球、赤血球、血小板などの数値が調べられます。

白血病では、白血球が極端に増えたり減ったり、赤血球や血小板の数が低下していることが多いです。

また、未熟な白血球(芽球)が増えている場合もあり、これが白血病の疑いを強めるサインとなります。

フェリチンやLDHといった特殊な項目が異常値を示すこともあり、これらの結果が初診時の貴重な手がかりになります。

血液検査は負担も少なく、白血病の初期症状を裏付ける大切な検査です。

3.骨髄検査の重要性と手順

白血病の診断確定には、骨髄検査が欠かせません。

骨髄検査では、骨盤などから骨髄の液体を少し取り、白血球・赤血球・血小板などの芽球の割合や異常な細胞の有無を詳しく調べます。

局所麻酔を用いて行うため痛みは最小限ですが、不安を感じる方は医師に相談してみてください。

骨髄検査によって白血病の種類や病気の進行状態、最適な治療方針が決定されるため、とても重要な検査です。

4.その他の画像検査や必要な検査

血液検査や骨髄検査に加えて、白血病の診断・治療計画には他の検査も大切です。

例えば、胸部X線や腹部エコー、CT・MRIなどの画像検査では、リンパ節や脾臓、肝臓の腫れを調べます。

また、遺伝子検査染色体検査も行われ、病型や予後を判断する材料となります。

心臓や肝臓などの臓器機能検査も治療に備えて必要です。

これら複数の検査を組み合わせ、正しい診断と効率的な治療が進められます。

まとめ

白血病の初期症状は、日常的な体調変化と見分けがつきにくく、見落としやすいのが現実です。

なぜか最近疲れやすい・熱が1週間以上続く・あざや出血が増えているなど、普段と違うサインに早めに気づくことはとても重要です。

早期発見は治療の選択肢を増やし、後遺症や合併症を減らしやすく、より良い経過につながります。  

もし気になる症状があれば、まずはこんなことで受診してよいのかなと迷う前に、かかりつけ医や血液内科に相談してみてください。

また、ご自身やご家族の初期症状を記録しておくと、受診時に大変役立ちます。

適切な検査と診断を受けることで、ご本人とご家族にとって安心できる一歩となります。

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この記事を書いた人

「医者や病院任せではなく、自分を知って治療法を選ぼう」医療に対する考え方や治療法の選び方が多様化している現在において、いしゃっちはそのひとそれぞれの状態や信念に基づいて、無理なく負担がない治療法を一番に推奨したいために、統合医療という形で情報提供していくつもりです。気軽にいろんな治療法を知っていただき、ご自身に合ったものを選んでいただけたらと思いまして、とかく重たくなりがちな医療ですが、いしゃっちという軽やかな名前を付けさせていただきました。

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